航訓乗船記【13日目】
【No. 16 |更新日: 2024-03-14 00:14:51】
【タグ】: 航訓, 船内職制, リーサイド
さよなら大阪13日目
今日から新しい航海士が乗ってきました。
とは言っても、誰かが降りる訳ではなく、今まで乗っていた士官も引き続きいるので、新乗船者以下の士官は一つずつ格下げ(?)になります。
これにより、D3/O:四席三等航海士が誕生しました。
機関部はB3/E:次席三等機関士までしかいないのに…甲板部多いな((
ここで船内職制について、それぞれの士官に呼び名があります。
甲板部
※(3/24更新:B1/Oではなく1/Oでした。C/Oと1/Oは違うみたいです。訂正してお詫び申し上げます)
機関部
通信部
※航士:航海士 / 機士:機関士 / 通士:通信士
間違ってもB3/Oを「ビサオ」とか略して呼んではいけませんよ。軽く注意されるらしいです。(先輩談)
午前中は水路図誌と航路標識についてやりました。 「あ、ここ航海概論でやったところだ!」と教科担の校内練習船の船長に感謝しながら講義を受けていました。
午後はいよいよ出港。大阪港ともお別れです。
自分の班は船橋配置でした。
出港予定時間の1時間前に昇橋し、海図を出したり計器を立ち上げたりしました。
船橋では実習生は①サブワッチ②左/右舷ルックアウト③操舵当番④レーダー直⑤リーサイドに別れます。
自分はリーサイドを担当しました。
リーサイドというのは、風下という意味でここでは気象観測をします。帆走する帆船では重要だけど、本船は汽船なのでほぼ他の人達の見学
色々準備をしていると、UWを揚げたタグボートが居たので士官に報告。ウィングに出てUW1を揚げました。 旗の揚げ方もまた違うので難しい…
そうこうしていると13時45分、気象観測の時間です。 気象観測は①風向②風速③気温④露点⑤海水温⑥気圧を測ります。
測るといっても①風向②風速はHUP(ヘッドアップパネル)にある風向風速計を見れば書いてあります。
風向は自船から見た方向なので、ジャイロコンパスをみて360度式に直します。
③〜⑥は総合気象観測装置があるので、それを見たらわかります。
終わったら当直士官(出港なので船長)に報告します。
同時並行で船橋の前の方では機関室と連絡を取り合って主機試運転をしていました。
完了したら船長の操船で離岸します。
船長が頭の中で考えていることをわかりやすく説明してくださいました。
写真は国土地理院より
現在本船は入り船右舷着けで留まっています。出港するにはどこかで180度回頭しなければなりません。 しかし、どっちに曲げるにも他船に気をつけなければなりません。
また、このとき北西からの風(=岸壁方向に押される)が吹いていてこれも判断材料となるとのことでした。 最終的にどう動かすかはその時の状況で判断するそうです。
結局、今回は左側を通る船がなかったことと北西からの風がちょうど止んだので、左転して出港しました。
航路を通って大阪港を出、次の仮泊地である須磨沖へ向かいます。
投錨は船長ではなく、航海士の指揮で行いました。
クロスベアリングをして船位を素早く出すところや、他船との見合い関係、VHFの交信など見ていてとてもかっこよかったです。
無事須磨沖にアンカーでき、今日の課業は終了。
晩御飯は…唐揚げでした!
5日目のときと違って今度はマヨネーズも
あれ、もしかして まかない長ブログ見てくれている?(そんな訳)
今日から新しい航海士が乗ってきました。
とは言っても、誰かが降りる訳ではなく、今まで乗っていた士官も引き続きいるので、新乗船者以下の士官は一つずつ格下げ(?)になります。
これにより、D3/O:四席三等航海士が誕生しました。
機関部はB3/E:次席三等機関士までしかいないのに…甲板部多いな((
ここで船内職制について、それぞれの士官に呼び名があります。
船長 | Capt. | キャプテン |
---|
甲板部
一航士 | C/O | チョッサー |
---|---|---|
次席一航士 | 1/O | ファーストオフィサー |
二航士 | 2/O | セコンドッサー |
三航士 | 3/O | サードッサー |
次席三航士 | B3/O | ビーサードッサー |
三席三航士 | C3/O | シーサードッサー |
四席三航士 | D3/O | ディーサードッサー |
機関部
機関長 | C/E | チェンジャー |
---|---|---|
一機士 | 1/E | ファーストエンジャー |
次席一機士 | B1/E | ビーファーストエンジャー |
二機士 | 2/E | セコンジャー |
三機士 | 3/E | サードエンジャー |
次席三機士 | B3/E | ビーサードエンジャー |
通信部
通信長 | C/R | ファーストレディオオフィサー |
---|---|---|
三通士 | 3/R | サードレディオオフィサー |
間違ってもB3/Oを「ビサオ」とか略して呼んではいけませんよ。軽く注意されるらしいです。(先輩談)
午前中は水路図誌と航路標識についてやりました。 「あ、ここ航海概論でやったところだ!」と教科担の校内練習船の船長に感謝しながら講義を受けていました。
午後はいよいよ出港。大阪港ともお別れです。
自分の班は船橋配置でした。
出港予定時間の1時間前に昇橋し、海図を出したり計器を立ち上げたりしました。
船橋では実習生は①サブワッチ②左/右舷ルックアウト③操舵当番④レーダー直⑤リーサイドに別れます。
自分はリーサイドを担当しました。
リーサイドというのは、風下という意味でここでは気象観測をします。
色々準備をしていると、UWを揚げたタグボートが居たので士官に報告。ウィングに出てUW1を揚げました。 旗の揚げ方もまた違うので難しい…
そうこうしていると13時45分、気象観測の時間です。 気象観測は①風向②風速③気温④露点⑤海水温⑥気圧を測ります。
測るといっても①風向②風速はHUP(ヘッドアップパネル)にある風向風速計を見れば書いてあります。
風向は自船から見た方向なので、ジャイロコンパスをみて360度式に直します。
③〜⑥は総合気象観測装置があるので、それを見たらわかります。
終わったら当直士官(出港なので船長)に報告します。
同時並行で船橋の前の方では機関室と連絡を取り合って主機試運転をしていました。
完了したら船長の操船で離岸します。
船長が頭の中で考えていることをわかりやすく説明してくださいました。
写真は国土地理院より
現在本船は入り船右舷着けで留まっています。出港するにはどこかで180度回頭しなければなりません。 しかし、どっちに曲げるにも他船に気をつけなければなりません。
また、このとき北西からの風(=岸壁方向に押される)が吹いていてこれも判断材料となるとのことでした。 最終的にどう動かすかはその時の状況で判断するそうです。
結局、今回は左側を通る船がなかったことと北西からの風がちょうど止んだので、左転して出港しました。
航路を通って大阪港を出、次の仮泊地である須磨沖へ向かいます。
投錨は船長ではなく、航海士の指揮で行いました。
クロスベアリングをして船位を素早く出すところや、他船との見合い関係、VHFの交信など見ていてとてもかっこよかったです。
無事須磨沖にアンカーでき、今日の課業は終了。
晩御飯は…唐揚げでした!
5日目のときと違って今度はマヨネーズも
あれ、もしかして まかない長ブログ見てくれている?(そんな訳)