Very Micro Soft
組織概要
About Us
ブログ
Blog
製品一覧
Products
問い合わせ
Contact
その他
etc...

航訓乗船記【23日目】

【No. 27 |更新日: 2024-04-02 22:22:41】

【タグ】: 航訓, 横浜港, 中ノ瀬

リアルでは3日前に下船したところです。なかなか下船の準備やらで忙しく更新できずお待たせしました。(4/2)

23日目 下船まであと一週間…
午前中は明日あさっての実技試験の練習
午後はいよいよ横浜港を出て中ノ瀬で再度仮泊します。 配置は出港が船尾、仮泊が船橋でした。

出港時の船尾の作業は①プロペラまわりの確認②周囲の見張り③係留索の取り込み といったものがあります。

オールラインレッコの指示がでたら、係留索の取り込みを手早くしていかないとプロペラに絡ませてしまう原因になります。
ムアリングウィンチという機械で巻き取るのですが、その際ドラムに均等に巻くためには人がロープを持って調整する必要があります。
実際にやってみたら、濡れた係留索は重く軍手をしていてなかなか滑らないので気を抜くと巻き込まれてしまいそうでした。こういった物も実際にやって経験してみないと感覚がわからないものですね。
係留索を巻き取る際に、ヒービングラインも一緒に巻き取ってしまいます。エンドはツーハーフヒッチで止めます。これもパッと言われてできるようになって置かなければ作業になりません。

離岸作業を開始したあと、大さん橋にいる人に向けて帽振れをしました。始めるタイミングと終わるタイミングは船橋から指示が来ます。このときはヘルメットを被っていたので、ヘルメットを外して右手で持ち、頭の上で円を描きます。ちょっと楽しい

大さん橋には入船右舷着で泊まっていましたが、出港は岸壁から離れたあとに右回頭しました。

ベイブリッジをくぐればすぐに仮泊部署に向かいます。 航海船橋に上がると、そこには沢山の船がいて見合い関係なども多少発生していました。また、視界も悪く「実習生に教えられる余裕がないからみんなついてこい」とワッチに集中していました。
自分はレーダー直だったのですが、必要な船をプロットしたりするのが遅く「それじゃレーダー使ってる意味がない」と指摘されちゃったり
普段ここまで混んでいる海域で船橋に上がることがないので、色々今後に向けての反省点も見つかりました。

航路を抜けると仮泊地です。
当初は館山沖でアンカーする予定でしたが、天候が悪く湾外に出ると時化る予想だったため、変更して中ノ瀬になりました。
ここまで来ると比較的 他の船舶も少なく余裕ができてきました。
元々の投錨予定にこだわらず、留まれるところに錨を打ってきました。

投錨方法には主に前進投錨法と後進投錨法があります。 その名の通り前進しながら錨を打つか、後進しながら錨を打つのかの違いです。
通常商船では後進投錨法を行うことが多いです。
理由は、前進投錨を行うと錨や錨鎖や船体にあたってしまいキズがつく原因になるからです。
キズがつくということは塗装が剥がれ、そこから錆びてしまう原因になります。錆びてしまえば当然錆打ちをして塗装もし直さなければならなくなるので、そういった手間をなくすためにも後進で行います。
しかし、後進は針路を保つことが難しく投錨地点の精度は前進投錨に比べて低いと言われています。

編隊で活動する艦艇などは投錨の精度が要求されるので前進投錨をよく行います。実際に、本船が錨泊した後にやってきた海保の船も前進投錨をしていました。

後進をかけると今まで後ろ向きに出ていた水流が船橋の方に来ます。
本船の目安としては、ボートが4つついているうち一番奥のボートのおもて側に水流が到達すると対水速力が大体0になります。
後進は水面の泡を見て判断します。
もちろん船速計もありますが、ここは目視で確認していきます。
投錨が終われば仮泊部署終了。

部署後も明日の実技試験の準備をするなどしました。

今日の晩御飯は…
トンカツでした!ジュースもついていて嬉しかった
3月23日の晩御飯