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航訓乗船記【26日目】

【No. 30 |更新日: 2024-04-09 19:59:13】

【タグ】: 航訓, 実技テスト,

26日目
午前は実技テスト、午後は抜錨・仮泊部署でした。

実技テストは昨日に引き続き機関系の内容で体操指導でした。
体操指導は2人1組ですが、間に仕切りがあって横が何をしているかは見えない状態です。
色々な覚え方がありますが、自分は頭文字で覚えています。

せじちすうし、そぜたしくひこ、首の運動前後左右回す、てあちじし

背伸び
上下振
直角振
水平振
腕回し
斜上振
側屈
前後屈
体のかい旋
伸脚
屈伸
膝回し
腰回し
首の運動左右
  〃  前後
  〃  回す
手首足首
アキレス腱
跳躍
自由振
深呼吸

…なんか無駄に行数伸びたな
他にはとにかく体で覚える派など

まあできたらなんでもいいでしょう

午後は中ノ瀬を抜錨して東京港向け、東京港の泊地で仮泊しました。

抜錨部署はまたまた下段。下段配置おおいな

機関室の見回りをしたり、少し作業をしたり…

ここでちょっとそれっぽい話を、ポンプの作動点検について。
①まず目でみます。
この時点で煙が出てたり燃えてたりしたら一発アウトですね。(まずない)
また、モーターの下から出ているシャフトをトーチで照らし回っているのを目視します。

②音を聴きます。
変な音がしてないか聴きます。とはいえ普段どんな音なのかわからないと変な音かどうかもわからないので、覚えるようにしましょう。

③匂いを嗅ぎます。
鼻を近づけてとかそういうわけではありませんが、焦げ臭い匂いなどないか確かめます。

④触ります。
モーターには上4箇所と下4箇所がボルトとナットで止まっています。
その箇所にはベアリング(軸受)があり、異常な振動がないか手で触って確認します。
また、中心部には放熱をするためのプレートがあり触れないほど熱くなっていないかも確認します。


みなさんもポンプを見つけたときはどんどん点検していきましょう!
※通報されても一切の責任を負いかねます。

仮泊は初の上段配置。
走っている間は特に作業はありませんが、投錨後はエアーラン等あるのでインジケーターバルブの開放をします。
インジケーターバルブはインジケーターを取るための弁らしいです。
航海科の私にはちんぷんかんぷんですが、どうやらシリンダ内の爆発、燃焼状態を確認するのに使うことがあるそうです。
しかし、エンジンが回っているときにインジケーターバルブを開けると大変なことに。
士官曰く「銀河丸花火大会」になるらしいです。ちょっと見てみたい((
同士官は、本船にないと言っていたスラッジポンプがあることが後々判明したとき「みなさん、すみませんでした。"スラッジポンプはあります!"」と名言を残してました。(某細胞研究者並感)

インジケーターバルブを開けたあとは制御室の操作でエアーランが始まり、その後は残圧ブロー等などを行います。
近くにいると危険なので少し別のところに避難。
こういう事をしているとやっぱり機関室って危険な場所なんだなと再認識させられます。

仮泊部署後は自由時間
場所的には某ネズミーランドから南に1.5マイルほど
しかし雨がすごくデッキに出ることもままならなかったので居室でゆっくりしていました。
こういう天気だと甲板部は大変だなと思います。

さて、今日の晩ごはんは…
3月26日の晩御飯
ステーキと白身魚のフライでした
魚が多いので、肉が出るとテンション上がります。